本稿では、従来の外径250μmの光ファイバよりも細径な200μm光ファイバを用いた間欠12心光ファイバテープ心線(以下、200μm 間欠12心テープ心線)を実装した432心以下の空気圧送用光ファイバケーブルの設計、製品ラインナップおよび施工上のメリットに ついて報告する。200μm間欠12心テープは柔軟性と一括融着接続性を両立するため、ファイバ2心毎に長手方向間欠的にスリットが入っ た構造を採用しており、スリット部と非スリット部の比率およびピッチを最適化することにより、両特性を満たすテープ心線を開発し た。同テープ心線は200μm 間欠テープ同士だけではなく、従来の250μm テープ心線との一括接続も可能である。尚、ケーブル構造 は欧州等で主流のマイクロダクト用途に用いるため、細径、軽量かつ低摩擦な構造を採用した。今回は空気圧送特性評価のため、スイ スの圧送機器メーカーPlumettaz S.A.と協業し、圧送特性の見極め等を行ったので、その結果も報告する。
IWCS 2019
F. Sato, Y. Suzuki, M. Takami, J.Nishikawa, K. Takeda, W. Griffioen